DHA、EPAを食事で効率的に摂る方法
みなさんは毎日魚を食べていますか。青魚に含まれるDHA、EPAは、テレビや雑誌で度々話題に上がるので、健康に欠かせない成分であることは既にご存じの方も多いと思います。
【DHA、EPAはどう体に良い?】
DHA(ドコサヘキサエン酸)は脳細胞を活性化させてくれます。
それにより、学習能力が向上したり、スポーツのパフォーマンスが上がったりします。また、抗アレルギー作用があることでも知られています。
EPA(エイコサぺンタエン酸)は血液をサラサラにしてくれます。
中性脂肪を減らす働きもあるため、ダイエットに効果的です。また、肌のセラミドの原料にもなるので、肌状態を整えてくれます。
これらの効能から、どの年代にも必要となる成分です。DHA、EPAは人間の体内で作り出すことはできません。そのため、外から意識的に取り入れる必要があります。
厚生労働省によると、DHAとEPAを合わせて、1日1g摂ることが望ましいとされています。
【DHA、EPAはどう摂るのが効率的?】
まず、DHA、EPA富に含まれている食材といえば青魚です。
サバ、イワシ、ブリ、マグロ(トロ)が代表的です。
DHA、EPAデリケートな成分で、酸化しやすく、外に逃げやすいので調理方法に気を付けましょう。
効率よく摂るための注意点は、
①新鮮で、旬のものを選びましょう。
②生食で摂りましょう。
③焼く場合は、ホイル焼きにするなど、魚の油が外に出るのを防ぎましょう。
④煮る場合は煮汁も飲みましょう。
手軽に食べたい時には缶詰を利用すると良いです。
缶詰の場合の注意点は、
①開封したら、なるべく早く、その日のうちに使い切りましょう。
②缶汁も捨てずに使いましょう。
以上に気を付けると、食事で効率的にDHA、EPAを摂取することができます。
1日のうちで摂取するタイミングですが、朝が一番効果的であることが研究結果で出ています。夕食よりも、朝食に魚を摂るようにしましょう。
【摂りすぎには注意】
いくら良い成分をといっても、摂りすぎは健康を害します。
DHA、EPAの場合は1日3g以上摂取すると、副作用が出やすくなるといわれています。
副作用としては、吐き気、下痢、鼻血など出血が止まりにくくなることです。その為、ワーファリンなどの血液凝固阻止剤を飲んでいる方はかかりつけ医との相談が必要です。
【朝に魚食をはじめてみましょう】
DHA、EPAの効果的な摂り方はお分かりいただけたでしょうか。朝に摂取することで、お子さんの場合は、学校で勉強の集中力が上がります。
大人の場合は、仕事のパフォーマンスを上げることができます。朝に調理をする時間がない方は、魚の缶詰を朝食に取り入れるだけで、効率的に摂取できます。毎日は難しくても、継続的に魚食を取り入れ、DHA、EPAで健康になりましょう。